Cookiebot は導入されたドメイン上のクッキーを毎月自動でスキャンし、その結果を「Cookie Scan Report」として、登録された任意のEメールアドレスに送付します。当ガイドでは以下の内容について説明します。
0. Cookie スキャンの方法
1. レポート送付先設定及び閲覧方法
2. レポート内容で特に着目する点
([Cookiebot] 言語・文言のカスタマイズ の「2. クッキー情報の言語・文言の編集」を合わせて参照ください。)
また再販契約のお客様でcookie情報などの情報を編集をご希望の場合は、変更内容シート に変更希望項目及び情報をご記入の上、弊社にご連絡ください。
0. Cookie スキャンの方法
コンソール上部「Cookies」のタブをクリックし、対象のドメインのタブに進んだのち、「Scan Domain Now」をクリックします。該当するボタンが表示されていない場合は、スキャン中となります。通常スキャンは24時間以内に終了しますが、スキャナーのIPアドレスが対象のドメイン内のページ全てに到達できない場合、スキャンが途中で詰まり、スキャンが終了しない場合もあります。その場合はこちらに記載のIPアドレスをホワイトリスト化した後再度スキャンを実行してください。

1. レポート送付先設定及び閲覧方法
コンソールを開き、最上部のタブの中から「Report」タブを開いてください。

(1)の「Add receiver」をクリックし、送付先のEmailアドレス及び「All domains」にチェックを入れ、「Update」にて保存します。
特定のドメインに関するレポートのみの送付を希望の場合は、ご希望のドメインのみ指定してください。
また、レポートはドメイン毎に独立したものであり、「All domains」を選んだ場合もドメイン毎に複数の独立したレポートが送付されます。
(2)過去のレポートが新しいものから順に表示されます。確認したいレポートをクリックすることで閲覧が可能です。
2. レポート内容で着目する点
レポートの上部は以下のような情報が表示されます。
尚、このレポートに示されたクッキーの情報の追記及び編集はコンソール上の「Cookies」タブから可能です。詳しくは、[Cookiebot] 言語・文言のカスタマイズ の「2. クッキー情報の言語・文言の編集」を参照ください。

a. サマリー
まず、「Summary」の項目に目を通します。初回以外のレポートの場合で、前回のスキャン時と比べ、新たなクッキーが発見された場合は「New cookies」の項目に、あるいはスキャンされなかったクッキーがある場合は「Removed cookies」の項目に該当するクッキー数が表示されます。これらのクッキーの詳細はレポートの下部にまとめられています。
b. カテゴリ名
次に、カテゴリ名に注目し、それぞれのクッキーが該当するカテゴリに正しく振り分けられてい るかどうかを確認します。「Cookie purpose description」はユーザーにクッキーの目的を説明する文章です。頻繁に使われるクッキーに関しては自動的に説明が入りますが、それ以外のクッキーは「Unclassified」とのみ入力されます。
この部分が「Unclassified」になっている場合は、マニュアルで説明を入力する必要があります。また、説明文が自動で入るのは英語のみで、それ以外の言語にてバナー表示を選択している場合は、それら指定言語の全てにおいて同等の説明文を追記することが可能です(他言語でのクッキー説明の入力がない場合は、バナー文自体は他言語で表示されても、個別のクッキーの説明はデフォルト言語である英語の表示となります)。

c. 新しく検出されたcookie
新しいクッキーは「New cookies」のカテゴリの下にリストアップされます。新しいクッキーに関してもカテゴリ分けと説明文入力が適切なものかを確認してください。
d. cookieデータの送付先が適切か不適切か
「Data is sent to: 国名」の部分は、該当するcookieにより取得されたデータが送信される国とその国がEUによるプライバシー法の十分性を受けているかを示しています。例えば送付先が米国のCookieには「Data is sent to: United States (not adequate)」と表示されます。米国はEUによりプライバシー法が不十分な国とされていますので、引き続きこちらのcookieをご利用になる場合は、その旨に関してユーザーの同意を取得することが推奨されます。

e. ユーザーの同意前に配信されているcookie
また新しいクッキーに限らず、「Blocked until accepted by user: No」の記載があるものに関しては、ユーザーの同意が得られる前に取得が始まっている可能性のあるクッキーを指します。GTM等のタグマネージャーを使いつつもHTMLに直接埋め込んであるタグや複数のタグマネージャーに管理されているクッキーが該当する場合等の原因が考えられます。
これらのブロックされていないクッキーは「Source」と「Initiator」の情報からソースとHTMLの行数を確認し、ユーザー同意前に取得がされているかどうかご確認ください。対策としてはクッキーブロッカーの追加を推奨します。
f. 未登録の関連サブドメイン
最後に、レポート最後に「Unknown subdomains」の項目があります。こちらには対象ドメイン上にて発見されたサブドメインの中でクッキーボットが導入されていないドメインがリストアップされます。これらのドメインにもユーザーの閲覧がある可能性がありますので、クッキーボット上に追加のご検討を推奨します。
